浮かし花
なんでも浮くわけではなく
浮かない花もあれば
思う方向に向かないだけで浮く花もある
ぷかぷか揺れて沈んでいくものもある
京都の花屋「花政」スタッフが、
仕事内容や京都での出来事・見たこと・聞いたこと等を載せていきます。
7月と言えば祇園祭。
祇園祭といえば檜扇ですね。
先日、「檜扇のお生花」の講習を受けてきました。
曲がりがゆるやかなものや、
ぐーっと反りかえっているもの、
葉が途中で裏返っているものなど、
ひとつひとつがとっても個性的な檜扇たち・・・
生けるのはとても難しかったです。
こちらは今の花政の店頭です。
講習会で学んだことを生かし、檜扇を飾っております。
来週17日は3年ぶりの山鉾巡行!
久しぶりににぎやかな祇園祭になりそうですね。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。
京都の7月と言えば・・・
祇園祭!
今年はコロナ下で初めて山鉾巡行が執り行われます!
そんな7月、花屋では祇園祭りの花として、檜扇が販売されます。
(檜扇と祇園祭の関係については過去のブログにも何度か記載されていますので、良ければそちらもご覧くださいませ!)
こちらが檜扇。
花政では4日の月曜日から本格的に販売開始です。
今年は暑さなどの影響で入荷数の減少や、早期販売終了も想定されますので、ご入用の方は、事前予約がオススメです。
また、こちらは通称ヒメヒオウギ
正しくは姫檜扇水仙といいます。
名前は似ていますが、見た目は全く異なります。
出回る時期は似ていますが、ヒメヒオウギの方が長く出回ります。
どちらも暑さに負けず日持ちしますので、7月のオススメ花材です!!!
お買い求めの際はお問い合わせくださいませ
とんでもなく暑い日が続き、人間でも干上がってしまうのではないかと思う今日この頃・・・
皆さんはこちらの植物をご存知ですか?
花が咲いた後に伸びた花がらが遠くから見て煙がくすぶっているように見えるため、煙り草(スモークツリー)と名付けられた植物です。
もふもふした部分は花がらで、黒い粒が種となっています。花がらをお花と勘違いされていた方もおられるのではないでしょうか?
スモークツリーは生花は6月~入荷が始まりますが出回る期間が短く、葉の部分がすぐに丸まってしまい、花がらもすぐに乾いてしまうため、ドライの状態で販売している事の方が多いです。
写真の様にすべての葉を取って、逆さに吊るしておくと、簡単にきれいなドライになります。
今年の入荷も間もなく終わってしまいそうなので、ご購入ご希望の方は、お早めにお問い合わせくださいませ。
店内には夏の枝物たちが。
こちらはブルーベリー。
緑の実がとってもかわいらしいですね。
黒くなればもちろんおいしく食べられます!
ではこちらは?
“和製ブルーベリー” 夏ハゼです!
明るい緑の葉がとっても美しい枝物です。
夏にハゼノキのような美しい紅葉を見せる事から
「夏ハゼ」と名付けられたそうです。
実は初夏にできはじめ、緑→赤→黒と秋にかけて熟します。
黒く熟せば生で食べる事もでき、甘酸っぱく葡萄のような味がするそうです。
・・・食べてみようかなあ。
このほかにも夏の枝物を随時入荷しておりますので、
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
6月も3週目にさしかかり、梅雨も目前ですね!
花政では紫陽花の入荷が最盛期を迎えようとしています!
ところで・・・皆様は紫陽花にはたくさんの種類があることをご存知ですか?
今回はその一部をご紹介します!!
こちらは一般的に出回っているものですが
いわゆる西洋紫陽花(ハイドランジアとも呼ばれます)と呼ばれるもので、豊富な花色、大きな花が特徴的です
こちらは、日本原産のガクアジサイ。花のように見えるぶぶん(ガク)が大きく変化した装飾花が特徴的な紫陽花です。中心の花を縁取る額縁の様に装飾花を付ける事から、この名が付きました。
そしてこちらは山紫陽花
他のアジサイよりも小ぶりで、日本の山に自生しています。
花政では苗もので取り扱っています。
さらにこちらは柏葉紫陽花。柏の葉に似た葉が付き、ピラミッドの様な形に花が付くのが特徴です。
このほかにアナベルやノリウツギ、ビバーナムなどもありますが、現在はこちらの種類は時期が異なる為、取り扱っておりません。
アジサイをお買い求めの際は事前に店頭までお問い合わせくださいませ
クイズです!
こちらの花はボタンとシャクヤクどちらでしょうか?
正解は、シャクヤク(芍薬)です!
皆さんはボタン(牡丹)とシャクヤク(芍薬)の違いはご存知ですか?
調べてみると、いくつか分かりやすい違いが有りましたので、ご紹介いたします!
牡丹:開花時期12~1月(寒牡丹)、4~5月
葉の形(ギザギザの切れ込みがある)
蕾の形(やや先端がとがっている)
芍薬:開花時期5~6月
葉の形(切れ込みが無く、やや丸みがある)
蕾の形(丸い綺麗な球形)
花政では現在、シャクヤクの入荷が最盛期をむかえております!
白、ピンク、赤など多数の花色が揃うのはこの時期だけです!
ご入用の方は、是非一度お問い合わせくださいませ!
クイズです!
こちらの花はサツキとツツジ、どちらでしょうか?
正解は躑躅(ツツジ)です。
ツツジとサツキ、花の形が良く似ていて、見分けがつかない!というお声をよく聞きますが、
調べてみると、いくつか分かりやすい違いが有りましたので、ご紹介いたします!
サツキ:
開花時期5月~6月
小ぶりで雄しべが5本の花を密集させた形で咲かせます。
2~3㎝程度の固めの葉が芽吹いた後に、花を咲かせます。
ツツジ:
開花時期4月~5月
大ぶりで雄しべが5~10本の花を咲かせます。
花が咲いた後に、3~8㎝の柔らかめの葉が芽吹きます。
弊社ではサツキはあまり取り扱っておりませんが、ツツジは葉の時期、花のある時期共に取り扱っております。
特に今は種類が多い時期となっております。
ちなみにこちらは
赤花ドウダンツツジの花です。
先にご紹介した写真は、霧島ツツジという品種のツツジですが、こちらのツツジは花の形が全く異なります。
調べたところ、霧島ツツジは①「ツツジ科ツツジ属」のツツジで、
ドウダンツツジは②「ツツジ科ドウダンツツジ属」のツツジと属名が異なるツツジの為、形が異なるとの事でした。
(ちなみにサツキは①に属するそうです)
弊社では①の霧島ツツジ、山ツツジ、ミツバツツジ
②のドウダンツツジ、油ドウダンツツジ
さらには③「ツツジ科ホツツジ属」のホツツジ
④「ツツジ科ヨウラクツツジ属」のヨウラクツツジ、ウラジロヨウラクツツジ
等を取り扱っております。
仕入れ状況により、店頭にないものもございますので、ご入用の際は事前にお問い合わせくださいませ。