京都の花屋「花政」ブログ

京都の花屋「花政」スタッフが、
仕事内容や京都での出来事・見たこと・聞いたこと等を載せていきます。

ホオズキ(鬼灯)とお盆とコウヤマキ(高野槙)と・・・

テーマ:Mさん商品紹介季節店舗紹介

まもなくお盆ですね

お盆と言えば、皆様はお盆休みが先に連想されますでしょうか?

お花の業界では鬼灯(ほおずき)と高野槙(コウヤマキ)が一二を争います。

こちらはホオズキ(鬼灯)

明りの灯った提灯ににていることから鬼灯と言う字を用いたとの事。(ちなみに鬼の字はなくなった方を指すとの事)

お盆にこの世に帰ってきたご先祖様の霊がさまよう姿が提灯ににている、火の玉にたとえられる事から、提灯や燃える火の色を連想させる鬼灯がお盆のお花として定着した説や

燃えるろうそくの火を目指してご先祖様の霊が戻ってくるといういわれから、ろうそくの火の代わりに、お供えしたのが始まり等

諸説あるようです。

こちらはコウヤマキ(コウヤマキ)

 

関西では、お盆の時期のみお仏壇のお仏花を高野槙を使用した物にする文化が定着しています。

諸説あるいわれの一つを要約致しますと

高野山にて、独自の決まりで人の手で花木を植えることが出来ず、お供えする花の代わりに自生していた高野槙をお仏壇に供えたのが始まりとの事でした。

 

さらに

お盆の時期に霊界に通じる井戸をくぐり、この世にご先祖様が返ってくる。そしてその井戸は京都の六道珍皇寺様にあり、その井戸の前で高野槙をもってお参りをすると、高野槙にご先祖の霊が宿り、その高野槙を家に持ち帰り、お仏壇に供えれば、家にご先祖様をお連れできるという言い伝えが京都にはあるとの事です。

通称、このお参りを京都では六道さん参りと呼ぶそうです。

今年はコロナ化に入ってから約2年ぶりに弊社のスタッフも六道様にて高野槙販売に参加致します。

8月7日~8月10日ですと弊社のスタッフから槇を購入する事が出来ます。

お近くにお立ち寄りの際は、是非覗いてみて下さいませ!

花政の教室は今年度の受付を終了しました。
多数のお問い合わせを頂きありがとうございました。