7月7日、日曜日は七夕の日。
祈りを込めた短冊を、笹の葉に飾って・・・
金銘竹
京都の花屋「花政」スタッフが、
仕事内容や京都での出来事・見たこと・聞いたこと等を載せていきます。
二月も後半に入り、日の暮れの時間も、少しづつ長くなってきた様に感じる今日この頃であります。
この冬も、もうすぐ終わっていきます。
寒いのは、とても苦手ではありますが、
この冬、この寒さを、
あともう少し、味わっておきたいと思います。
花はやがて枯れ、散りゆきます。
花にも色んな枯れ方があります。
最近入荷し出した辛夷。
咲き方が何とも愛らしい。
起毛した皮を破り、ちょこっと花が出てくる瞬間が堪らないです。
しかしながら、枯れ様が何とも醜い(笑)
何もそこ迄して枯れんでも…と言いたくなる位、枯れましたよー!
と言う感じです。
それも含めて私は好きですが。
枯れ方にも様々あるのですが、
散り方にも色々あります。
ハラハラと散ってゆくもの。
バサッと散るもの。
日本語は奥ゆかしく、
先人達は様々な散り方を美しく表現されています。
( )のカタカナは、私が勝手に音を付けました。
桜舞う(ハラリハラリ)
牡丹崩れる(トサッ)
梅こぼれる(チラチラ)
萩こぼれる(チリチリ)
椿落ちる(コロン)
朝顔しぼむ(シュン)
などなど…
牡丹に関しては崩れるの他、ほどける、なんかも近い気がしてます。
擬音なら十人十色で様々な表現が出てくるはずです。
先日、ウチの女将がスイートピーが折れる時の音をこう表現しました。
「ポリン」
これは非常に正確な音な気がしてならないです。
ポキっで良いのですが、ポキっはかたい枝物なんかが丁度良い気がします。
パキッとかよく鳴ってます。
やはりポリンは草花用の音な気がします。
いつか絶対音感お持ちの方とお知り合いになれたら花の音を譜面にして貰いたいなぁなんて思っています。
少し耳を澄ませば、植物達の音が聴こえてくるような…。