先日、たまたま寄った神社で眼が合う百日紅に出逢いました。
この時期、道端でもよく見かける花木です。
ひゅーんと枝を伸ばす見事な枝振も時々見かけます。
その神社にある百日紅は別段枝振りが見事な訳でも無く、ただただデカイ。
大木で、白い花をつけていました。
でも、なんと言うか筆舌には尽くし難い、何かがピタリと合いました。
波動と言うやつですかね…。
ずっとそこで百日紅を見ていたい様な気持ちになりました。
ボサーっと見上げていたら、にわかに風が吹いてきました。
すると、終わった白い花がフワフワと風に舞って地上に舞い落ちて来ました。
その光景たるや、真夏に降る雪の如く、美しかったです。
「僕の良さに気付いてくれたし、しゃーない!見せてあげるわ。」
そう言われた気がしました。
植物にも出逢いがあるなぁとつくづく思いました。
一年程前に来店して下さったお客様が、お探しの品がなく困られていて、取り寄せ致しましょうか?と言うと、「いや、そういうのは、僕のスタイルではないんです。こんなんあったらええなぁと思って花屋に来てみたら、たまたま思う物がある、みたいな出逢いが好きなんです。」と、おっしゃいました。
このお客様のスタイルと言うか考え方、わたしはその時、凄く良いなぁ!と思いました。
是が非でも手に入れる!!
こういうスタンスも人生には時折必要ですが、思い立ったが吉日的発想は、にわかに真理を突いているのではと思う瞬間はあります。
ありがとう。百日紅。また会いに行きます。